幸せになるための嘘って何?
little_momです。
今回は「幸せになるための嘘」についてです。
子どもに道徳観念を教えるとき、「嘘をつく」ということに関しては非常にデリケートな問題です。
あなたなら、子どもに「嘘つきになっちゃいけないよ」と教えますか?
それとも、「時には嘘をつくことも大切よ」と教えますか?
嘘という言葉にはネガティヴなイメージと後ろめたさがありますね。
私も、嘘はついちゃいけない、
人は絶対に正直であらねばならない、と思ってこれまで生きてきました。
また、人は口にすることは大抵真実で、言葉の額面通り、嘘なんかついていない、と思ってきました。
けれども最近、気付かされることがありました。
剥き出しの言葉をさらけ出すことは、
時に相手を傷つけ、なぜか自分をも傷つけると。
ある時には言葉はオブラートに包む術を知らないと、
傷付けなくてもいいことで傷付け、傷付かなくてもいいことで傷付くこともあるのです。
また、耳にする全てが嘘じゃないと信じて、
ばか正直に何でも真に受けてたら、自分の身ももたないと。
人の言う言葉や噂など気まぐれで、時に真実のかけらもなく、
嘘だよ、はいはいって、
音の無い風のように通り過ぎさせればいいもの、なんて時もあるでしょう。
でも、「嘘をついちゃいけない」
ってがんじがらめに思っていると、
できないんですよね。
多分、幸せになるためには「嘘」を毛嫌いするのではなく、
上手に身にまとっていかないといけない日もあるってことだと思います。
要は黒か白かってことじゃなく、共存ですね。
抽象的なので、もっと分かりやすく言うなら、例えば企業のクレーマーに対する対応でしょうか。
企業の対応者はクレーマーに対して内心イライラしても、
そのままばか正直にイライラした対応なんかしませんよね。
そんなことをしたらもっとクレーマーを怒らせてしまうばかりか、
会社をクビになってしまうかもしれません。
対応者は自分の気持ちとは裏腹に、真摯な対応をします。
それはある種本心ではなく嘘なのだけれど、
人間関係をスムーズにし、より良い方向へと状況を導く潤滑油の役割を果たしていますね。
実は嘘とセルフコントロールは表裏一体なのかもしれません。
嘘は劇薬にもなります。
危険でもあります。
でもだからこそ、その上手な取り扱い方を熟知していなければなりません。
使い方によってはあなたを守る強い味方になる。
時には、幸せになるための嘘も、あるかな。